誰でも、疲れたり、ストレスが長期化すると意欲がなくなります。
やる氣のでない原因は、はっきりしないことが多いし、ストレスを全く無くすことはできないけど、無理してがんばり続けると、そのストレスが蓄積され、
心と身体の元氣がドンドン無くなってしまいます(・_・;)
ストレスの長期化
私たちはストレスを感じると、脳ではノルアドレナリンという神経伝達物質が
出て、ストレスから体を守るために必要な処置をしてくれます。
「大変なことがおきたぞ~!」って、心と身体が反応するみたいな感じ。
このノルアドレナリンが適切に分泌されていると、
高い集中力を維持することができるし、
情報処理能力も向上するので、効率よく仕事が出来るようになります。
でも、ノルアドレナリンはストレスに反応して分泌されるので、
ストレス状態が長く続くと、過剰に分泌されてしまって、
脳の興奮をコントロールできなくなってしまうんです。
そして、大したことないのに「大変なことがおきたぞ~!」って
反応してまい、パニックなど、精神的な問題を引き起こしてしまうのです。
ストレスが身体に良くないことくらい、誰でも知ってますね。
でも、氣づいたら ”やる氣しない状態” になっちゃってるんです💦
セロトニンってなに?
セロトニンは、脳内に存在する情報伝達物質の1つです。
セロトニンは、90%は小腸の粘膜に、8%は血小板に、残りの2%が脳内の神経に存在しています。
たった2%のセロトニンが、精神面に大きな影響を与えていると考えられています。
慢性的なセロトニン不足が続くと、姿勢が悪くなったり表情が乏しくなったり、
心のバランスが崩れて、ウツっぽくなったり、キレやすくなったりします。
「なんか、やる氣でない」
「楽しくないな~」なんていう氣分が続いているとしたら、
もしかすると、セロトニンが不足しているかもしれません。
セロトニンは、ノルアドレナリンの分泌をコントロールして、暴走を防いでくれるため、 精神を安定 させてくれます。
セロトニン神経が活性化していて、どんな時も平常心でいることができれば、常に元氣でいられますよね。
それに、セロトニンには、 ストレスを受け流す力がある のです。
また、セロトニンが正常に働いていると、 ”痛み”に強い身体を作る ことができます。
「痛み」というのは、身体にとってストレスですが、セロトニン神経が強いと、痛みに激しく反応しなくなるそうです。
「痛み」に限らず、「暑い、寒い」や「疲労」もストレスですよね。
そんなストレスを我慢していると、心のストレスにつながります。
でも、セロトニン神経が強い人は、身体のストレスに強くなるので、心にも負担をかけにくくなって、 心のストレスも減る というわけです。
「嫌だな」「面倒だな」といった気持ちが、ストレスになり、気持ちが沈んでしまいますが、そういった気持ちをストレスとしてためこむことを予防して、
疲れにくくしてくれるのが、セロトニンなのです。
これは、記憶の情報処理が行われる過程で、
ストレスとなる情報を記憶させないように処理してくれる からなんです。
だから、他人の言った言葉に必要以上に傷つかなくなるんだそうですよ!
セロトニンの働き
セロトニンが弱い人 | セロトニンが強い人 | |
心 | 氣分が沈みがち、不安感、 心配事、ストレスがたまる。 イライラしてキレやすい。 自律神経に不調を起こす。 寝起き・寝つきが悪い。 | 前向きで氣力に溢れる。 氣持ちが明るくなる。 落ち着いている。 ストレスを受け流せる。 自律神経が整う。 |
身体 | 老けた印象の顔 表情がこわばる。 猫背・姿勢が悪くなる。 元氣が出ない。 関節の痛みがでる。 少しの痛みにも敏感になる。 | 皮膚が若々しく、血行が良い。 表情が豊か。 食欲がある。 集中力がある。 姿勢が良くなる。 体が良く動く。 |
セロトニンの増やし方
セロトニンが不足してしまうのは、日頃の生活習慣の乱れが原因。
疲れやすく、根気が続かなかったり、ウツっぽかったりするのも、セロトニン神経を弱らせる生活習慣によるところが大きいようです。
セロトニンの分泌を悪くしてしまう生活は…
*昼夜逆転などの不規則な生活
*運動不足
*柔らかい食事
*人との直接的なコミュニケーションの不足
どうですか?
思い当たることありませんか?
では、セロトニンを増やす生活習慣とは?
①リズム運動をする
リズム運動=一定のリズムを刻みながら体を動かすこと
*リズミカルに歩くウォーキング・ジョギング
*音楽に合わせて踊るダンス・(一定のリズムで)咀嚼(かむこと)
*一定のリズムで腹式呼吸を行う等々…。
景色を見ながらプラプラ歩く散歩や、お喋りしながらではセロトニン神経の活性化には効果がないそうです。
なるべく何も考えず、”集中してやる”。最低5分でも効果があるそうです。
あと、「疲れた」と思うほどやってはダメ。
ジョギングでは、ランナーズ・ハイになってしまう走り方もセロトニン活性法としてはNG。
リズム運動を意識した腹式呼吸をする際は・・・
*呼吸に意識を集中させること。
*一定のリズムで行うこと。
*目を閉じないで(薄く目を開けて)行うことがポイント!
②太陽の光を浴びる
セロトニン神経は、太陽の光を浴びると活性化するという特性があります。
一番効果のあるのは、朝。
朝起きて、カーテンを開け太陽の光を浴びましょう!
朝のさわやかな空氣を腹式呼吸で楽しんだり、体操するのもいいですよね~!
③グルーミング(スキンシップ)=人と人との「触れ合い」
動物たちが毛づくろいするような、直接肌を触れ合うスキンシップ。
スキンシップは、人間にとって最高のセロトニン神経活性法の1つだそうです。
それほど親しい関係の相手でなくても、触られてイヤな感じがしない相手であれば、握手、マッサージ、肩たたき、ハグなども効果があるそうです。
直接触れ合わなくても、心の通い合った人と、直接会って行うコミュニケーションでも効果はあります。
家族で食事をするとか、家族の団欒。
仲のいい友だちとのお喋り、同じ趣味を持つ仲間との活動でもOK!
グルーミングは、「いつもの相手」というのがポイント!
氣を遣わなければならない相手だと、ストレスになってしまうから(・_・;)
セロトニンの原料
セロトニンの原料は、 トリプトファン というアミノ酸。
トリプトファンは、基本的にタンパク質を多く含む食材に含まれています。
大豆製品、乳製品、肉類、魚卵など
トリプトファンだけでは、セロトニンは作れないので、ビタミンB6と炭水化物を摂らないといけません。
ビタミンB6を多く含む食材
にんにく、まぐろ、かつお、鮭、酒粕、
レバー、とうがらし、ピスタチオ、抹茶など
セロトニン万能食材は…
なんと… バナナだそうです!!
バナナには、トリプトファン、炭水化物、ビタミンB6が全部入ってます😉
セロトニン神経が活性化すると
ウツ予防&改善 | ストレスに強くなる 自律神経が整う 快眠・快食 | |
脳活性 | 冷静な思考 人の気持ちが分かる 集中力が高まる | |
老化防止 (アンチエイジング) | 血行が良い 若返る 表情が引き締まる 身体が良く動く |
いいことばっかりだと思いませんか???
まとめ
「やる氣でないな~」って時は、セロトニン活性化を意識してみませんか?
【氣をつけること】
①無理・我慢をしない。
ストレスになってしまうだけ。楽しむことが大切。
②まず、3ヶ月は続ける。
3ヶ月続けると、脳の中のセロトニン神経の構造変化しはじめるため。
【セラトニンを増やす生活習慣】
①リズム運動をする。
②太陽の光を浴びる。
③グルーミング(スキンシップ)=人と人との「触れ合い」
【セラトニンの分泌を悪くする生活習慣】
①昼夜逆転などの不規則な生活
②運動不足
③柔らかい食事
④人との直接的なコミュニケーションの不足
【セロトニン万能食材】
バナナ
トリプトファン、炭水化物、ビタミンB6が、ぜ~んぶ入ってます♡